アップデート内容:実際に読まれるリリースノートの書き方(App Store + Google Play)
多くのリリースノートは、コミットログがそのまま製品ページに漏れ出たような内容です。「バージョン4.2.1。バグ修正とパフォーマンス改善」。この一文でアプリを更新する人はいません。「アップデート内容」欄は、まさに「今すぐUpdateをタップするか」を判断する瞬間に、実在するユーザーが書き手の言葉を実際に読む数少ない場所のひとつです。だからこそ、きちんと書くための10分を惜しむべきではありません。
キーワード欄ではない
まず前提を整理しておきましょう。どちらのストアでも「アップデート内容」のテキストは検索順位に影響しません。Appleはアプリ名・サブタイトル・キーワード欄をインデックスし、Googleはタイトル・簡単な説明・詳細な説明を読み取ります。リリースノートはそこに含まれません。バージョンノートにキーワードを詰め込んでも発見性は上がらず、読む人にとって文章が悪くなるだけです。人間のために書きましょう。
どの欄が実際にキーワードの重みを持つか気になる場合は、それは別のトピックです。ASOキーワードはどこに書くべきかを参照してください。
2つの文字数制限はまったく違う
App Store(「Appのアップデート情報」):
- バージョンのリリースノートは最大4,000文字です。
- だが実際に表示されるのは最初の約100〜170文字(2〜3行程度)だけで、それ以降は「もっと見る」リンクで切り詰められます。冒頭部分をメッセージの全体だと考え、それ以降は展開してくれる少数の読者向けと割り切りましょう。
- リリースノートは言語ごとにローカライズされます。App Storeのロケールごとに独自のバージョンノートを設定できます。
Google Play(「アップデート内容」/ 最近の変更点):
- 言語ごとに最大500Unicode文字。 これは目安ではなく、全体の上限そのものです。Playは容赦なく切り詰めます。
- ローカライズのルールは同じです。サポートする言語ごとに、それぞれ500文字のエントリが必要になります。
実践的な結論はこうです。App Store向けには、更新すべき最大の理由が最初の1〜2行に収まるように書き、Play向けには同じ内容を500文字以内に収まる、より簡潔な別バージョンとして用意します。App Store用の4,000文字のノートをそのままPlayに貼り付けて途中で切れるままにしてはいけません。
効果を先頭に、残りはグループ化する
ほぼすべてをカバーする2つのルールがあります。
- バージョン番号ではなく成果から書き始める。 「オフラインモード登場」は「v4.2.1リリース」より効果的です。ほとんどの人が読むのは最初の1行だけです。
- 変更内容を「新機能 / 改善 / 修正」にグループ化する。 一目で把握できるうえ、実際に作業した成果が伝わり、読者が気になる部分に直接ジャンプできます。
テンプレート — App Store(最初の約150文字に情報を詰め込む)
これをコピーして角括弧の中を埋め、見出し行だけで意味が成立するようにしましょう。それ以下はすべて、読者が「もっと見る」をタップするまで隠れていると考えて構いません。
テンプレート — Google Play(全体を500文字以内に)
内容は同じですが、より簡潔にします。500文字以内ですべてを伝える必要があるので、重要な変更点だけに絞りましょう。
良い例と悪い例、同じリリースで比較
枠を無駄にしてしまうバージョンノートの例です。
「バージョン4.2.1。各種バグ修正とパフォーマンス改善。依存関係の更新。同期エンジンのリファクタリング。」
これはチーム向けの変更履歴であり、ユーザーにとっての更新理由ではありません。同じリリースを、スマホを手にしている人のために書き直すとこうなります。
注目してほしいのは、最初の1行だけでその役割を果たしている点です。App Storeでは「もっと見る」の前に表示される部分であり、Playでは500文字以内に収まり、その下にグループ化したリストが続く構成になります。
翻訳する — 両ストアとも言語ごとに必要
リリースノートは言語ごとに保存されるため、10言語に翻訳されたリスティングでは、リリースのたびに10個の「アップデート内容」欄を埋める必要があります。多くのチームは、この欄の翻訳をスキップしてしまう(結果として英語以外のユーザーには英語のノートか、何も表示されない)か、一度だけ書いてあとは放置してしまいます。どちらにせよ、この欄が持つ本来の力を発揮できていません。更新するかどうかを判断する読者は、自分自身の言語で考えているからです。
ここでMokbiが役立ちます。アプリ名・サブタイトル・説明文・スクリーンショットのキャプションと並んで、アップデート内容のテキストも50言語に翻訳して下書きを作成します。これでリスティングの他の部分は翻訳済みなのに、アップデート内容欄だけ英語のまま、という状態を避けられます。ストアに反映する前に、すべての行を自分でレビュー・編集でき、最終的なテキストはApp Store ConnectとPlay Consoleに自分でコピーします。